2022年は、東京レパートリーシンガーズにとって素晴らしい年でした。
2020年にメンバー募集を開始し、翌年から正式に活動を開始したものの、パンデミックにより2022年までは練習や演奏、顔を合わせて話をすることがあまりできませんでした。
その後、東京で集会や歌の規制が緩和され、再び気軽に集まれるようになり、メンバーも増え、初めてのコンクールでも大成功を収めることができました。
2023年もこの勢いを保ちつつ、日本で最も多様なレパートリーを歌う混声合唱団を目指したいと思っています。
今年の目標の一つである「明るい声」を示すかきぞめをSNSでご覧になった方がいらっしゃるかもしれませんが、これは、私たちが目指す歌声だけではなく、普段のお互いへの挨拶時や見学者を迎える時などの使う声のことを指します。これができることで、団内の雰囲気も明るくなり誰でも気持ちよく楽しんで過ごせるような環境もできると信じています。
楽しくない場所とは一切言っていません(楽しいから!)。しかし、私たちはまだ若い団体であり、インターナショナル団体でもあります。日本人メンバーの何人かは、外国人と近い距離いるのは初めてだし、外国人メンバーも普段の生活で日本人とこのように接することがあまりないです。当然、緊張も学ぶことも多いです。
私たちは皆、美しい音楽を作るという同じ目的を達成するためにここにいます。
コミュニティー感を強くすることでこの目標を現実にかえられると信じています。
このため、2023年には、練習以外でもメンバー同士が交流できるような機会を増やしたいと考えています。
パンデミックの影響で、コロナウイルスの蔓延を防ぐために、練習以外は当団が企画するような食事会などの集まりを行わない方針でした。安全面のためでしたが、新しいグループで初めて会う人が多く、練習以外会う機会がないことでお互いを知ってより仲良くできることができませんでした。パンデミックはまだ続いていますが、日本では規制が緩和されつつあります。そのため、練習以外のグループ活動を行う余裕も出てきました。
また、歌に自信のないメンバーもいます。これは、歌のレベルや音楽理論の理解度が異なるメンバーで構成されていることが関係しています。そこで2023年は、楽典と譜読みのレッスンを毎月開催することと、ボイストレーナーレッスンを開始することの2つを行います。
音楽理論とオーラルスキルのレッスンは2022年11月から始まりましたが、2023年もこのレッスンを継続します。現在、私が講師を務め、正式に勉強したことがない団員や復習が必要と感じている団員を対象に、楽典や視唱の基礎を教えています。これによりよく理解することで、メンバーは練習中に行われる議論や指示に、よりよく従うことができるようになります。
声楽の講師を雇うことは、以前から私たちの目標でした。しかし、日本語と英語の両方を話せるトレーナーを日本で探すのは困難な状況です。そこで、新しくボイストレーナーになったメゾソプラノの吉田貞美先生と一緒に、私が通訳として定期的に発声の指導をすることになりました。これで、歌声に自信のないメンバーの助けになればと思います。
また、合唱だけでなく、独唱にも対応できるような力を身につけたい場合は、個人レッスン(通訳なし)を受けることも可能になります。
交流会やスキルアップの機会を設けることで、メンバーが自分らしくいられる環境を整え、結果的にコミュニティ意識を高めていきたいと考えています。
2023年は、グループにとって初めてのことが多く、大きく成長する年になると思いますので、できるだけ多くの方と一緒に頑張って行きたいと思っています。
現在、各パートに空きがあります。特にテナー、バリトン、バスの各パートで新メンバーを募集しています。
2023年に歌を始めたい、または復帰したいとお考えの方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
混載合唱団東京レパートリーシンガーズ
団長・芸術監督
ブライアン・ムンギア
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